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プラスチックの生分解性評価

プラスチックの生分解性とは、プラスチックが物理作用により分解されることではなく、微生物の働きにより分子レベルまで分解され、最終的には二酸化炭素と水にまで分解される性質をいいます。近年「持続可能な開発目標(SDGs)」への取組が進められる中で、環境に配慮された生分解プラスチックへの注目度が高まっています。生分解性プラスチックは、食品容器包装、食品残渣(生ごみ)回収袋、農業・土木資材などの分野で実用化されています。

プラスチックの生分解性評価については、ISO規格、JIS規格、ASTM規格などにおいて、試験方法が制定されています。試験方法の一例について、ご紹介します。

規格番号
ISO 14855-1(JIS K 6953-1、ASTM D5338※)
規格名称
プラスチック−制御されたコンポスト条件下の好気的究極生分解度の求め方− 発生二酸化炭素量の測定による方法− 第1部:一般的方法
概要
コンポスト中の微生物による酸素存在下での生分解度の測定
植種源
コンポスト
試料形状
顆粒状、粉状、フィルム、成形品。(最大表面積が約2㎝角に調整して試験実施)
試験容器
2L~5L
(スクリーニング目的では2L未満使用可)
試験温度
58±2℃
(試料の融点が低い場合は任意の温度で実施可能)
試験期間
~6ヶ月
(定常期に到達した場合は期間短縮可能、生分解が有意に進行している場合は期間延長可能)
測定
二酸化炭素発生量
評価
生分解度(%)

※ISO14855-1とJIS K 6953-1、ASTM D5338は同等の試験方法になります。

弊機構ではプラスチックの生分解性試験について、試験を受託しております。
また、「日本バイオプラスチック協会」の識別表示基準(グリーンプラ、バイオマスプラ)に関する化学分析試験(特定元素・特定有害物質)を受託しております。

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お問合せ先

大阪認証・分析センター  TEL:06-6577-0031