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抗ウイルス性(JIS L 1922:繊維)

抗ウイルス加工とは?

繊維上の特定のウイルスの数を減少させることを目的とした加工のことです。ただし、病気の治療や予防を目的とするものではなく、ウイルスの働きを抑制するものではありません。

試験方法

繊維製品の抗ウイルス性試験 JIS L 1922

ウイルスの種類と宿主細胞:
・インフルエンザウイルス(H3N2、H1N1)-MDCK細胞(イヌ腎臓由来細胞)
・ネコカリシウイルス-CRFK細胞(ネコ腎臓由来細胞)
1.試料(0.4g)をバイアル瓶に入れ、ウイルス液0.2mlを接種し、25℃で2時間放置する(作用)。
2.SCDLP培地20mlを加え試料からウイルスを洗い出し、洗い出した液のウイルス感染価(感染性ウイルス量)を、プラーク法又はTCID50法により測定する。
抗ウイルス活性値=log(対照試料・2時間作用後感染価)-log(加工試料・2時間作用後感染価)
または
抗ウイルス活性値=log(標準布・接種直後感染価)-log(加工試料・2時間作用後感染価)
【抗ウイルス効果】

3.0 抗ウイルス活性値 2.0 効果あり
      抗ウイルス活性値 3.0 十分な効果あり

SEKマーク

(一社)繊維評価技術協議会は繊維製品について、抗ウイルス加工のマーク認証(SEKマーク)を実施しています。

試験対象ウイルスと宿主細胞:
インフルエンザウイルス(H3N2)〔ATCC VR-1679〕-MDCK細胞(イヌ腎臓由来細胞)
ネコカリシウイルス〔ATCC VR-782〕-CRFK細胞(ネコ腎臓由来細胞)

試験方法:JIS L 1922(プラーク法)

【評価基準】
抗ウイルス活性値 ≧ 3.0
※加工の耐久性として、未洗濯と既定洗濯回数の両方での実施が必要であり、洗濯方法と区分ごとの洗濯回数が定められています。