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クエン酸ナトリウム

EDTAと同様にカルシウムをキレート除去しますが、その作用は総じてEDTAよりもマイルドです。臨床検査領域では主に凝固系検査に用いられますが、この際には血液とクエン酸の混合比を9:1とすることが重要であり、一般的には3.2%クエン酸ナトリウム溶液0.2ml入りの採血管に血液1.8mlを加えて数回転倒混和させた後、遠心操作(3,000回転/分、4℃、15分)により血漿(乏血小板血漿 platelet poor plasma: PRP)を分離して検査に用います。採血困難等の理由により血液量が過小となった場合、クエン酸の抗凝固作用が相対的に強くなるため正しい検査結果が得られなくなります。
クエン酸は赤沈検査時にも用いられますが、この場合は血液:クエン酸の混合比は4:1であり、凝固検査時とは異なるため注意が必要です。なお、最近ではEDTA血でも測定可能な自動赤沈測定装置が市販されています。
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