各種微生物検査 検体別
材 料 |
採取容器 |
採取量 |
保存法 |
備考 |
血液 | 血液培養ボトル。化学療法中の患者は抗菌薬吸着用ボトル | 5~10 ml | 孵卵器 (35℃) |
液体培地量の1/5~1/10を好気用および嫌気用ボトルに接種 |
髄液 | 滅菌試験管または嫌気性菌専用容器 | 1~10 ml | 孵卵器 (35℃) |
N.meningitidisは低温で死滅しやい血液培養ビンに入れてもよい |
体液、穿刺 (胸水、腹水、関節液など) |
嫌気性菌専用容器(嫌気ポーターなど) | 5~10 ml | 冷蔵庫 (4℃) |
可能な限り、多量に採取する |
膿、分泌液 (耳漏、皮膚、創部など) |
嫌気性菌専用容器、輸送培地、滅菌試験管など | 1~10 ml | 冷蔵庫 (4℃) |
乾燥を防ぎ、創部は深部より採取N.gonorrhoeaeを検査する場合は、保存せず、直ちに提出 |
尿 (中間尿、導尿膀胱穿刺尿) |
滅菌試験管 | 5~10 ml | 冷蔵庫 (4℃) |
原則的には、早朝尿蓄尿の一部は不可 |
糞便 | 採便容器または輸送培地 | 拇指頭大 (3~5g) |
室温 (15~20℃) |
綿棒による採便はできるだけ避ける赤痢アメーバ疑いは、直ちに提出海外渡航者は、その旨明記 |
喀痰、BAL | 喀痰採取容器、滅菌容器 | 2~5 ml | 冷蔵庫 (4℃) |
採取前に必ずうがいをし、口腔内を十分に清潔にしておく |
咽頭粘液 (扁桃周囲膿瘍) |
滅菌綿棒または輸送培地 | 冷蔵庫 (4℃) |
乾燥を防ぎ、直ちに提出扁桃周囲膿瘍が疑われる場合は、嫌気性菌専用容器を用いる | |
カテーテル先端 (ドレーンも) |
滅菌試験管または滅菌容器 | 冷蔵庫 (4℃) |
乾燥を防ぎ、直ちに提出直ぐに提出が出来ない時は、ブロスや滅菌生食水を少量入れておく | |
胆汁 PTCD胆汁 |
嫌気性菌専用容器、滅菌試験管 | 5~10 ml | 冷蔵庫 (4℃) |
Salmonella Typhi ,S.Paratyphi A が検出されることがあるため注意 |