血液検査及び凝固検査における検査前過誤の要因
採血手技
血液検査及び凝固検査用検体は、「JCCLS標準採血法ガイドライン」に準拠して静脈穿刺により採取するのが一般的である。
  • 採血時の溶血を防止する為、23Gより細い注射針は使用しない。
  • 駆血時間が長引くと血液凝固反応が活性化する為、原則として駆血後2分以内に採血を終了する。なお、検査項目(血小板第4因子、βトロンボグロビン等)によっては駆血帯を使用せずに採血する方が望ましい。
  • 検体に組織液が混入すると血液凝固反応が活性化するため、注射針の先端が確実に血管内へ挿入された状態で採血すべきである。
  • 特にTAT検査は、採血時の不具合により偽陽性となることが多い。
 
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